生理機能検査のご説明
体の構造や機能に関する様々な情報を調べるのが生理(機能)検査です。
心電図、脳波、超音波検査など各種の方法があります。
心電図、脳波、超音波検査など各種の方法があります。
心電図・負荷心電図検査
どのような検査ですか?
心電図検査は、心臓の筋肉から発生する電気信号を波形として記録する検査です。
ベッドに仰向けに寝ていただき、手首足首に4箇所、胸に6箇所電極を取り付けて行います。体に電気を流したり、痛みを伴うことはありません。
負荷心電図検査は、安静時の心電図を記録した後リズムに合わせて踏み台昇降をしていただき、心臓に負荷をかけます。その後、運動直後から10分後までの心電図を記録します。
ベッドに仰向けに寝ていただき、手首足首に4箇所、胸に6箇所電極を取り付けて行います。体に電気を流したり、痛みを伴うことはありません。
負荷心電図検査は、安静時の心電図を記録した後リズムに合わせて踏み台昇降をしていただき、心臓に負荷をかけます。その後、運動直後から10分後までの心電図を記録します。
何がわかる検査ですか?
心電図検査は、不整脈や狭心症、心筋梗塞、心臓肥大などの心臓病の診断に用いられています。動悸、息切れ、脈の乱れ、胸痛などの症状の方に有益な検査です。
負荷心電図検査では、狭心症など安静状態ではあらわれにくい心臓病の診断に用いられています。
負荷心電図検査では、狭心症など安静状態ではあらわれにくい心臓病の診断に用いられています。
当日の服装で気をつけることは?
手首足首と胸の開きやすい服装でいらして下さい。
検査時間はどのくらい?
心電図検査は3~5分です。
負荷心電図検査は20~30分程度です。
負荷心電図検査は20~30分程度です。
ホルター心電図検査
どのような検査ですか?
小型の携帯型心電計を装着していただく検査です。機械を装着している間の日常生活中の心電図を約24時間にわたって記録します。胸に5箇所電極を付け、機械を腰に装着します。
何がわかる検査ですか?
短時間の心電図検査では分からない不整脈の出現頻度や狭心症の有無などを調べることができます。
動悸や胸痛、失神発作などの症状の方に有益な検査です。
動悸や胸痛、失神発作などの症状の方に有益な検査です。
この検査で注意する点は?
- 胸に貼るテープによって、肌がかぶれる場合があります。肌の弱い方は医師とご相談ください。
- 検査が終わったら機械をはずしますので、機械を取り付けた翌日にも来院していただきます。
- 機械装着中は電気毛布の使用を控えてください。その他は普段どおり生活していただいて構いません。
- 機械装着中の行動や、症状が発生した時には指定の紙に時間や行動内容などを記入していただきます。
当日の服装で気をつけることは?
胸の開きやすい服装でいらして下さい。
検査時間はどのくらい?
約24時間です。機械の取り付けに20~30分程度、取り外しに5分程度かかります。
超音波(エコー)検査
体の表面から人の耳には聞こえない超音波を当て、体内の組織にぶつかってはね返ってきたエコー(こだま)を画像に映し出す検査で、エコー検査とも呼びます。痛みはほとんどありません。
放射線の問題もなく、繰り返し行うことができる検査です。
永生病院では以下の5つのエコー検査を行っています。
放射線の問題もなく、繰り返し行うことができる検査です。
永生病院では以下の5つのエコー検査を行っています。
腹部エコー検査
■どのような検査ですか?
おなかから超音波を当て、おなかの中の臓器などの様子を見る検査です。ベッドに寝ていただき、おなかにゼリーをぬって検査します。
■何がわかる検査ですか?
主に肝臓、膵臓、腎臓、脾臓、胆嚢、膀胱などを見ます。脂肪肝や胆石、腎結石、ガンなどの病気が分かります。
■この検査で注意する点は?
午前に検査を受ける方 | 前日の夕食は午後8時までに済ませてください。当日の朝食は食べずにいらしてください。 |
午後に検査を受ける方 | 当日の朝食は午前8時までに済ませてください。昼食は食べずにいらしてください。 |
水分について | 検査の予約時間の2時間前まででしたら水(湯)を飲んでも構いません。 |
トイレについて | 膀胱などをみるために、できるだけ尿を貯めていらしてください。「ちょっとトイレにいきたいなぁ~」くらいがベストです。 |
■当日の服装で気をつけることは?
おなかの開きやすい服装でいらしてください。
■検査時間はどのくらい?
20分程度です。
心エコー検査
■どのような検査ですか?
胸から超音波を当て、心臓の様子を見る検査です。ベッドに寝ていただき、胸にゼリーをぬって検査します。
■何がわかる検査ですか?
心臓の大きさ、動き、弁の状態などを観察します。心筋梗塞や心臓肥大、弁膜症、先天性心疾患などがわかります。
■この検査で注意する点は?
検査時間がやや長いので、検査前にトイレに行っていただくと安心です。
■当日の服装で気をつけることは?
胸の開きやすい服装でいらしてください。
■検査時間はどのくらい?
30分程度です。
頚動脈エコー検査
■どのような検査ですか?
首から超音波を当て、首の左右にある頚動脈の様子を見る検査です。頚動脈は脳に血液を送る重要な動脈です。
■何がわかる検査ですか?
動脈硬化の評価や脳梗塞の原因となる血栓の存在などについて調べます。高脂血症、糖尿病、高血圧症などの方に有益な検査です。
■この検査で注意する点は?
検査時間がやや長いので、検査前にトイレ行っていただくと安心です。
■当日の服装で気をつけることは?
首のまわりが出しやすい服装でいらしてください。
■検査時間はどのくらい?
30分程度です。
下肢動脈・下肢静脈エコー検査
■どのような検査ですか?
足全体から超音波を当て、足の付け根から足にかけて走行する動脈と静脈の血液の流れや血管の状態を検査します。
■何がわかる検査ですか?
下肢動脈検査では動脈硬化や動脈瘤、血栓などがないか調べます。
下肢静脈検査では血栓や静脈瘤などがないか、静脈弁機能不全の評価などをおこないます。
下肢静脈検査では血栓や静脈瘤などがないか、静脈弁機能不全の評価などをおこないます。
■この検査で注意する点は?
検査時間がやや長いので、検査前にトイレ行っていただくと安心です。
■当日の服装で気をつけることは?
ズボンやスカート、ストッキングは脱いでいただきます。足全体が出しやすい服装でいらしてください。
■検査時間はどのくらい?
30分から60分程度です。
乳腺エコー・甲状腺エコー検査
■どのような検査ですか?
それぞれ胸や首から超音波を当て、組織の構造を見る検査です。
■何がわかる検査ですか?
乳腺エコー検査では乳腺症やガンなどがないか調べます。
甲状腺エコー検査では甲状腺が大きくなっていないか、ガンなどがないか調べます。
甲状腺エコー検査では甲状腺が大きくなっていないか、ガンなどがないか調べます。
■当日の服装で気をつけることは?
乳腺エコー検査では基本的に上半身の服は脱いでいただきます。上下の分かれる服装でいらしてください。
甲状腺エコー検査では首のまわりが出しやすい服装でいらしてください。
甲状腺エコー検査では首のまわりが出しやすい服装でいらしてください。
■検査時間はどのくらい?
20分程度です。
脳波検査
脳から発生する電気活動を波形として記録する検査です。
どのような検査ですか?
ベッドに仰向けに寝ていただき、頭皮にたくさんの電極を付けて検査します。体に電気を流したり、痛みを伴うことはありません。
何がわかる検査ですか?
大脳機能の活動状態を調べます。てんかんの診断や治療効果、脳障害の評価などに役立ちます。
この検査で注意する点は?
検査の前日には髪を洗い、当日は髪に整髪料などを付けずにいらしてください。ヘアピンなども取っていただきます。
検査時間はどのくらい?
40分程度です。
筋電図検査
筋線維が興奮する際に発生する活動電位を記録した筋電図をとって、神経や筋肉の機能を評価する検査です。
どのような検査ですか?
神経伝導検査と針筋電図検査という2種類の検査があります。
神経伝導検査は手や足の神経が正常に機能しているか調べる検査です。手足の神経の上から電気で刺激をして、その刺激の伝わる早さを見ます。
電気刺激をするためにやや痛みを伴う検査ですが、体に害のあるものではありません。ご不明なことは、主治医にご相談ください。
針筋電図は筋肉の状態を調べる検査です。筋肉に針を刺して、筋肉の反応を見ます。針を刺すのでやや痛みを伴う検査です。ご不明なことは、主治医にご相談ください。
神経伝導検査は手や足の神経が正常に機能しているか調べる検査です。手足の神経の上から電気で刺激をして、その刺激の伝わる早さを見ます。
電気刺激をするためにやや痛みを伴う検査ですが、体に害のあるものではありません。ご不明なことは、主治医にご相談ください。
針筋電図は筋肉の状態を調べる検査です。筋肉に針を刺して、筋肉の反応を見ます。針を刺すのでやや痛みを伴う検査です。ご不明なことは、主治医にご相談ください。
何がわかる検査ですか?
神経伝導検査では、糖尿病性の神経障害や手根管症候群などの神経障害の診断や評価に役立ちます。
針筋電図では、ギラン・バレー症候群や多発性筋炎など筋肉の病気の診断や評価に役立ちます。
針筋電図では、ギラン・バレー症候群や多発性筋炎など筋肉の病気の診断や評価に役立ちます。
この検査で注意する点は?
検査時間が長いので、検査前にトイレ行っていただくと安心です。
当日の服装で気をつけることは?
腕や足の出しやすい服装でいらしてください。
検査時間はどのくらい?
検査をする部位により時間は異なりますが、
神経伝導検査は、90~120分程度
針筋電図は、10~20分程度が目安です。
神経伝導検査は、90~120分程度
針筋電図は、10~20分程度が目安です。
血圧脈波(PWV・ABI、CAVI)検査
どのような検査ですか?
動脈の硬さや詰まり具合、血圧のバランスなどを調べる検査です。両手両足の血圧と、心臓の音を記録します。
何がわかる検査ですか?
動脈硬化の診断や、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の管理などに役立ちます。
当日の服装で気をつけることは?
腕や足が出しやすい服装でいらしてください。
検査時間はどのくらい?
20~30分程度です。
呼気一酸化炭素濃度検査
どのような検査ですか?
タバコの煙の中には様々な有害物質が含まれています。その中の一つである一酸化炭素が、吐き出した息の中にどれだけ含まれているか調べる検査です。
何がわかる検査ですか?
体内にどれだけタバコの煙を取り込んでいるかが分かります。また、禁煙の管理にも役立ちます。
この検査で注意する点は?
検査前10分は喫煙をせずにいて下さい。
検査時間はどのくらい?
1分程度です。
簡易聴力検査
どのような検査ですか?
一定の周波数の音がどれくらいの大きさで聞こえるか調べる検査です。
簡易聴力検査では、人が聞き取りやすい音の範囲にある1000Hzと4000Hzの周波数での検査を行っています。
簡易聴力検査では、人が聞き取りやすい音の範囲にある1000Hzと4000Hzの周波数での検査を行っています。
何がわかる検査ですか?
会話の声や日常生活の音を聞き取るのに十分な聴力があるか調べます。
検査時間はどのくらい?
2~3分です。
呼吸機能検査
どのような検査ですか?
肺の大きさ、気管や気管支の狭窄の有無などを調べる検査です。肺活量と努力性肺活量という2種類の検査を行っています。
機械に接続された筒をくわえた状態で、検査担当者の掛け声に合わせて息を吸ったり吐いたりしていただきます。
機械に接続された筒をくわえた状態で、検査担当者の掛け声に合わせて息を吸ったり吐いたりしていただきます。
何がわかる検査ですか?
気管支喘息や肺気腫、間質性肺炎などの肺疾患の診断や評価に役立ちます。
この検査で注意する点は?
この検査は検査担当者の指示に従って下さい。
大きく呼吸をしていただくので疲れる検査ですが、正しい結果を得るために何回か繰り返し検査をしていただく場合があります。
大きく呼吸をしていただくので疲れる検査ですが、正しい結果を得るために何回か繰り返し検査をしていただく場合があります。
検査時間はどのくらい?
15分程度です。
24時間血圧検査
どのような検査ですか?
小型の血圧計を装着していただく検査です。
機械を装着している間の日常生活中の血圧を30分おきに記録します。
腕にカフを巻き、機械を腰に装着します。
機械を装着している間の日常生活中の血圧を30分おきに記録します。
腕にカフを巻き、機械を腰に装着します。
何がわかる検査ですか?
一日の血圧の変化を調べることができます。
この検査で注意する点は?
- 30分間隔で血圧測定しますので、車やバイク等の運転の際は十分注意してください。できるだけ運転は控えていただいた方が安心です。
- 検査が終わったら機械をはずしますので、機械を取り付けた翌日にも来院していただきます。
- 機械装着中は入浴を控えてください。
当日の服装で気をつけることは?
袖のゆったりした服装でいらして下さい。
検査時間はどのくらい?
約24時間です。機械の取り付け及び説明に20分~30分、取り外しに5分程度かかります。